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執筆者の写真Naoko Okuda

COVID-19 コロナ・ウィルス

更新日:2020年3月8日

宗教は、人を救うのと同じ位に人の命を奪う。


今回の韓国でのCOVID19の集団感染と同様、フランスでも宗教の集会(2000人規模)から陽性患者が多数発生し、3月6日、全国の陽性者数が613名(死亡者9名、39名重症。8割は軽症)になりました。

この為、ドイツ国境に近いアルザス地方のオート・ラン県と、もう一つ別のクラスターの在るオワーズ県では、保育園・幼稚園・小中高が一斉休校に。

医療体制の再編成

病院は、他科のスタッフを移し、増床し、検査患者の為の特別待合室用テントが設営される等のクライシス体制のホワイト・プランに。高齢者施設は施設出入りする人を制限(18歳以下は立ち入り禁止)するブルー・プランに。

薬局

フランスの薬局は調剤をしないが、本日付の省令で、全ての薬局薬剤師は、自分で精製した消毒用アルコール・ジェルを販売しても良い事になりました。(公定価格3ユーロ/100ml)

PCR検査

重症の風邪症状が有る患者のみ対象。軽症・無症状の陽性者を探すスクリーニング的なテストはしないと、オリヴィエ・ヴェラン保健大臣が発表しました。今まで、指定医療機関のみで行われていた検査が、市中の開業医・診療所でも行える体制にしました。

政府、フランス医療界全体のニュアンス 毎日19時に行われる政府の記者会見で「パニックにならないで下さい。我々は、いつ次のステージに進んだとしても十分立ち向かえるよう準備が整いました。」と。


陽性患者の8割は、軽症、コロナはエボラではない。決して軽視はできないが、怖がるあまりに過剰防衛する事により、私たち自身の自己免疫力を弱くしたり、経済に壊滅的な施策は取るべきではない。現時点では、学校閉鎖は一部のクラスター、または一部の生徒・クラスのみ対象とする。国境は閉めず、入国したリスク国からの渡航者は、2週間、隔離をする方針。(政府の決定は、医療界全体の声とイコール。医政局長のジェローム・サロモンは、公衆衛生教授。大統領選前からのマクロンの医療ブレーン。)

何事も全体のバランスが大事。できるだけ短期戦でウィルスをやっつけてしまいたいあまり、既に大打撃を受けた経済を蘇生できない状態まで殺してしまう事は、長期戦で大敗となる。 因みに、マクロンは両親・兄弟全員、医師の家庭出身。 言われているような人命軽視の経済至上の政治家ではない。




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